和歌山に出張や旅行で泊まる夜、「せっかくだからアロチで飲もう」と誘われて、どこにある街なのか分からず戸惑っていませんか。
名前の響きだけでは想像がつかないうえに、「歓楽街」と聞くと治安や帰り道も気になりますよね。
結論からお伝えすると、アロチはJR和歌山駅の西側、新内・友田町あたりに広がる和歌山県内最大の歓楽街です。
居酒屋や焼き鳥、スナック、ラウンジが集まっていて、締めの和歌山ラーメンまで歩いて回れるのが魅力です。
この記事では、アロチの場所と名前の由来から、駅からの行き方、駐車場、混む時間帯、治安と客引きの避け方、終電後の帰り方まで順番に紹介します。
初めて行く前の下調べに使ってください。
▼アロチを30秒でおさらい▼
- 場所:和歌山市の新内・友田町周辺(JR和歌山駅の西側)
- 駅から:JR和歌山駅から徒歩10〜15分
- 賑わう時間:夜。22時以降がいちばん人が多いという声
- 車:店の駐車場はほぼ無く、周辺のコインパーキングを使う
- 帰り:金曜・土曜の夜はライドシェアも選択肢
和歌山のアロチとは?県内最大の歓楽街

アロチは、和歌山市の中心部にある飲み屋街の通称です。
和歌山県警も「県下最大の歓楽街」と呼んでいて、居酒屋からスナック、ラウンジ、バーまで数百軒規模の店が集まっていると言われます。
地図アプリで「アロチ」と入れても住所としては出てこないので、まずは場所と町名を押さえておくと迷いません。
アロチの場所はどこ?正式な町名は「新内」
アロチの正式な町名は「新内(しんうち)」です。
実際に飲み屋が並ぶ範囲は、新内を中心に北新地や友田町の西側まで広がっています。
位置でいうと、JR和歌山駅の西口を出て和歌山城の方へ向かう途中にあたります。
通りの中心は「柳通り」で、ここから脇道に入るほど小さなスナックやバーが増えていきます。
「アロチってどこ?」と迷ったら、地図アプリでは「新内」か「友田町」で探すと見つけやすいです。
アロチの名前の由来は「荒打(あらうち)」
「アロチ」は方言やあだ名のように聞こえますが、実は700年以上前の地名がもとになっています。
1295年の古い文書に「アラウチ(荒打)」という地名が出てきて、この「あらうち」がなまって「あろち」になったとされています。
その後、1619年に徳川頼宣が和歌山城に入ったあと、縁起のよい「新内」という字に改められました。
町名は「新内」に変わっても、呼び名の「アロチ」だけは地元で残り続けて、今では飲み屋街そのものを指す言葉になっています。
花街から歓楽街へ:アロチの歩み
アロチが盛り場になったのは江戸時代の後半です。
1830年の大火で城下の盛り場が焼けたあと、店が新内へ移ってきたのが始まりと伝わっています。
明治以降は近くに駅ができて人の行き来が増え、芸妓さんのいる花街として料亭が並ぶ街に育ちました。
今の居酒屋とスナックが並ぶ姿は、その花街の流れを引き継いだものです。
アロチとぶらくり丁の違い
和歌山市でもう1つよく名前が出るのが「ぶらくり丁」です。
ぶらくり丁は昼に歩く商店街、アロチは夜に飲みに行く街、と覚えておくと分かりやすいです。
| アロチ | ぶらくり丁 | |
|---|---|---|
| 街の性格 | 飲み屋街・歓楽街 | 昔ながらの商店街 |
| にぎわう時間 | 夜〜深夜 | 昼 |
| 最寄り駅 | JR和歌山駅 | 南海和歌山市駅寄り |
| 向いている使い方 | 食事・飲み・はしご酒 | 買い物・散策 |
アロチへのアクセス:駅から徒歩何分?

アロチの最寄りはJR和歌山駅です。
電車で来るなら、JR和歌山駅に着く便を選ぶのがいちばん楽です。
JR和歌山駅から歩いて10〜15分
JR和歌山駅の西口から徒歩10〜15分で、アロチの中心に着きます。
締めの名店として知られる本家アロチ丸髙も、駅から歩いて10分ほどの場所です。
駅前のビジネスホテルに泊まるなら、チェックインして荷物を置いてから歩いて向かえる距離です。
ヒールや雨の日で歩くのがつらいときは、駅前のタクシー乗り場から「アロチまで」と伝えれば通じるので、タクシーで向かうのも手です。
南海和歌山市駅から行く場合
大阪のなんば方面から南海電車で来ると、着くのは和歌山市駅です。
アロチはJR和歌山駅寄りにあるため、和歌山市駅からはバスかタクシーで向かうほうが現実的です。
和歌山バスを使う場合は、アロチ近くの停留所(新内・北の新地付近)を通る便を和歌山バスの公式サイトで確認してから乗ると迷いません。
- JR和歌山駅から:徒歩10〜15分(いちばん分かりやすい)
- 南海和歌山市駅から:バスかタクシー
- 地図アプリで探すとき:「新内」「友田町」で検索
アロチに車で行くときの駐車場

車で行くときにまず知っておきたいのは、アロチの飲食店には専用の駐車場がほとんど無いことです。
有名店の本家アロチ丸髙も駐車場はありません。
停めるなら友田町周辺のコインパーキング
アロチのまわり、とくに友田町や元寺町のあたりには、タイムズなどのコインパーキングが点在しています。
24時間出し入れできるタイプもあるので、夜遅くまでいる日はそちらを選ぶと安心です。
停める前に必ず見ておきたいのが、看板の「最大料金」の条件です。
「当日24時まで」と「入庫から24時間」では、日付をまたいだときの料金が大きく変わるので、深夜まで飲むなら「入庫から○時間」タイプを選ぶと割高になりにくいです。
飲むなら車は置いていくのが前提
アロチはお酒を飲みに行く街なので、運転して帰る前提の計画は立てないのが基本です。
車で来るなら、運転代行を使うか、車を駐車場に置いたまま近くのホテルに泊まって翌朝帰るのが現実的です。
和歌山市内には運転代行の会社がいくつもあり、夕方から深夜2〜4時ごろまで営業しているところが多いようです。
週末の遅い時間は待つこともあるので、帰る30分ほど前に連絡しておくとスムーズです。
アロチが混む時間帯と曜日

アロチは昼と夜で別の街のように表情が変わります。
行く時間で雰囲気がかなり違うので、目的に合わせて時間を選ぶのがおすすめです。
時間帯ごとの雰囲気
| 時間帯 | 雰囲気 |
|---|---|
| 昼 | ほとんどの店が閉まっていて静か |
| 17〜20時 | 居酒屋・焼き鳥・焼肉が開き始め、食事の客が中心 |
| 20〜22時 | スナック・ラウンジ・バーが開き、2軒目の客が増える |
| 22時以降 | いちばん人が多い時間。締めのラーメン屋に行列ができることも |
地元の案内記事でも、いちばんにぎわうのは22時を過ぎてからと書かれていました。
食事だけしたい、落ち着いて飲みたいという日は、19時前後に入ると席も取りやすいです。
混む曜日と季節
混むのは金曜と土曜の夜です。
反対に、日曜は休みの店が多く、丸髙も日曜が定休日なので、日曜の夜に行くと閉まっている店に当たりやすくなります。
季節では、忘年会が重なる12月がいちばん人出が増える時期です。
和歌山県警も毎年12月に、JR和歌山駅とアロチ周辺で年末の特別警戒(パトロール)を行っています。
金曜・土曜や12月に大人数で行くなら、1軒目の居酒屋だけでも予約しておくと、店探しで寒い中を歩き回らずに済みます。
アロチの治安は?客引きとぼったくりの避け方

「歓楽街」と聞くと、危ない場所なのではと心配になりますよね。
アロチは普通に食事や飲みを楽しむ人が多い街ですが、夜の繁華街ならではの注意点はあります。
警察のパトロールと客引きの取締り
アロチは警察の目が入っている街です。
和歌山県警は年末の特別警戒に加えて、アロチでの客引き行為の取締りも行っています。
実際に歩いた人のブログでは、「大通りはにぎやかでも、一本入ると暗い道がある」と書かれていました。
明るい柳通りなどのメインの通りを歩き、人通りの少ない路地を一人で歩き回らないようにするだけで、不安はかなり減ります。
客引きに声をかけられたときの対処
夜の時間帯は、通りで店に誘う声をかけられることがあります。
トラブルになりやすいのは、客引きについて行って、料金を確かめないまま入店するパターンなので、声をかけられても立ち止まらずに通り過ぎれば大丈夫です。
▼ ぼったくりを避けるための3つ ▼
- 1 客引きにはついて行かず、自分で調べた店に入る
- 2 スナック・ラウンジは入る前に「セット料金」と「時間」を確認する
- 3 延長や追加ドリンクのたびに、いくら上乗せになるか聞いておく
一人や女性だけでも行ける?
居酒屋やラーメン屋で食事をするだけなら、一人でも女性同士でも気負わずに行けます。
丸髙のような締めのラーメン屋は、カウンターで一人で食べている人も珍しくありません。
気をつけたいのは帰り道です。
深夜に一人で駅まで歩くのが心配なときは、店を出る前にタクシーを呼んでおけば、暗い道を歩かずに済みます。
アロチで何を食べる?居酒屋・焼き鳥・ラーメン

アロチには、居酒屋、焼き鳥、焼肉、お好み焼き、中華、バー、ラウンジまで、夜に食べて飲むための店がひと通りそろっています。
迷ったら、1軒目は居酒屋か焼き鳥、2軒目にバーかスナック、最後にラーメンで締める流れが定番です。
締めは和歌山ラーメン(中華そば)
アロチの名物といえば、締めの和歌山ラーメンです。
和歌山では「中華そば」と呼ばれることが多く、醤油の「車庫前系」と、豚骨醤油の濃厚系の2つの系統があります。
なかでも有名なのが、友田町にある「本家アロチ丸髙」で、1940年創業の老舗です。
夜は17時半ごろから翌3時ごろまで開いているという情報が多く、飲んだあとの締めに寄りやすい時間帯まで営業しています。
- 場所:和歌山市友田町(JR和歌山駅から徒歩10分ほど)
- 系統:車庫前系(醤油寄り)
- 定休日:日曜
- 駐車場:なし
営業時間は変わることがあるので、行く前にお店の最新情報を確認してみてくださいね。
早ずしとゆで玉子は「自己申告」
和歌山ラーメンの店では、テーブルに早ずし(鯖の押しずし)とゆで玉子が置いてあることが多いです。
ラーメンを待つあいだに自由に取って食べ、会計のときに食べた数を自分で伝えるのがこの地域のルールです。
初めてだと「勝手に食べていいの?」と戸惑いますが、食べた数を覚えておいてレジで言えば大丈夫です。
終電後の帰り方と泊まる場所

アロチで遅くまで飲むと、気になるのが帰りの足です。
深夜は電車やバスの本数が減るので、帰り方は飲み始める前に決めておくと慌てません。
金曜・土曜の夜はライドシェアも使える
和歌山市では2025年2月7日から、金曜・土曜の16時〜翌5時台に「日本版ライドシェア」が走り始めました。
タクシー会社3社が運行していて、タクシーアプリ「GO」から呼べます。
運賃はタクシーと同じくらいで、乗る前に金額が決まる仕組みです。
台数は全部で5台と多くないので、週末の深夜にタクシーがつかまらないときの「もう1つの選択肢」としてアプリに入れておくと安心です。
タクシーと運転代行
いちばん確実なのはタクシーです。
金曜・土曜の終電前後は呼んでもなかなか来ないことがあるので、店を出る少し前にアプリで手配しておくとスムーズです。
車で来ている人は、さきほど紹介した運転代行を使います。
代行は深夜2〜4時ごろで受付を終える会社が多いので、遅くまで飲むなら終わりの時間を先に確認しておきましょう。
泊まるならJR和歌山駅周辺
アロチから歩いて帰れる宿を選ぶなら、JR和歌山駅のまわりのビジネスホテルが便利です。
駅からアロチまでは徒歩10〜15分なので、帰りのタクシーを待たずに歩いて戻れます。
車で来て飲む予定なら、駅周辺に1泊して翌朝運転して帰る形にすると、代行の待ち時間も気にせずゆっくり楽しめます。
アロチについてよくある質問

昼に行っても楽しめる?
アロチは夜の街なので、昼はほとんどの店が閉まっています。
昼に和歌山市を歩くなら、和歌山城やぶらくり丁のほうが楽しめます。
「アロチ」は方言?
方言ではなく、古い地名がもとになった呼び名です。
「荒打(あらうち)」→「あろち」となまった呼び方が、町名が「新内」に変わったあとも残りました。
予算はどれくらい見ておけばいい?
居酒屋や焼き鳥は、入る前に地図アプリや店のサイトでメニューを見ておくと予算の見当がつきます。
スナックやラウンジは店ごとにセット料金と時間の決まりが違うので、入る前に料金を聞いておけば、会計で驚くことはありません。
まとめ:アロチは「行き方」と「帰り方」を決めてから行こう

アロチは、JR和歌山駅の西側、新内・友田町あたりに広がる和歌山県内最大の歓楽街です。
名前は700年以上前の地名「荒打(あらうち)」に由来していて、今も地元の人に「アロチ」と呼ばれ続けています。
- JR和歌山駅から徒歩10〜15分。地図アプリでは「新内」「友田町」で探す
- 店の駐車場はほぼ無いので、友田町周辺のコインパーキングを使う
- にぎわうのは金曜・土曜の22時以降。日曜は休みの店が多い
- 客引きにはついて行かず、料金を確認してから入店
- 帰りはタクシー・代行・金土のライドシェア、または駅前に泊まる
私が初めてアロチに行くなら、駅前のホテルに荷物を置いて、19時ごろに1軒目の居酒屋へ入り、最後は丸髙の中華そばで締める流れにします。
帰りの心配がない状態で行くと、アロチの夜を気兼ねなく楽しめます。


