「そろそろ防災用トイレを備蓄しておかないと…」と思って調べると、必ずと言っていいほど目にするのが「BOS(ボス)」の非常用トイレセットですよね。
驚異的な防臭力で有名ですが、購入画面に進むと「AセットとBセット、何が違うの?」という疑問にぶつかります。
私も最初は「中身の枚数が違うのかな?」くらいに思っていたんですが、調べてみると災害時の使い勝手を左右する重要な違いがあることが分かりました。
いざという時に「使い方が分からない!」「見えにくい!」と焦りたくないですよね。
メーカーの仕様や口コミを徹底比較したところ、主な違いは以下の3点でした。
- 便座カバーの「色」と「有無」
- 汚物袋の「形」と「サイズ」
- 凝固剤が「個包装」か「切り取り式」か
結論から言うと、両者の違いは以下のとおりです。
| 商品名 | 決定的な違い(特徴) |
|---|---|
| Aセット (従来品) |
①少し安い ②カバーは黒い袋で代用 ③凝固剤は切り取り式 |
| Bセット (改良版) |
①専用「青色カバー」付き (暗くても見やすい) ②凝固剤は個包装 (すぐに取り出せる) |
- とにかくコストを抑えて備蓄したい人
- 自分で工夫して設置するのが苦にならない人
- 停電時の暗闇でも失敗したくない人
- 子供や高齢者でも迷わず使えるようにしたい人
- 緊急時に「袋をちぎる」などの手間を減らしたい人
BOS非常用トイレ AセットとBセットの決定的な違いは「緊急時の使いやすさ」
BOSの公式情報や実際の商品の仕様を確認すると、この2つは「従来品(A)」と、ユーザーの声を反映した「改良版(B)」という関係にあることが分かります。
結論から言うと、「防臭性能は同じだけど、Bセットの方が圧倒的に設置しやすくなっている」というのが答えです。
具体的な違いを3つのポイントで解説しますね。
最大の違いは「便器カバー」があるかどうか
ここが一番大きな差です。
非常用トイレを使うときは、最初に便器に「下地」となる袋(便器カバー)をかぶせるのですが…
- Aセット:予備の「黒い汚物袋」をカバーとして代用する。
- Bセット:専用の「青い便器カバー」が入っている。
「色の違いだけ?」と思うかもしれませんが、これが停電時には重要です。
Aセットだと「黒いカバーの上に、黒い排泄袋をセットする」ことになるため、暗がりだと境目が見えにくくなります。
一方、Bセットは「青いカバーの上に、黒い排泄袋」となるため、どこに袋をセットすればいいかが一目瞭然なんです。
設置のしやすさが違う(袋の形と個包装)
細かい部分ですが、ストレスフリーなのは断然Bセットです。
Aセットの汚物袋は長方形ですが、Bセットは「正方形」に改良されており、どっち向きでもガバっと便座に被せやすくなっています。
さらに、おしっこを固める「凝固剤」も、Aセットは5個つながっていてミシン目でちぎる必要がありますが、Bセットは最初から1個ずつバラバラ(個包装)になっています。
緊急時に「ピリピリちぎる作業」がないのは地味に助かりますよね。
防臭性能(臭わなさ)は同じなの?
これに関しては安心してください。
BOSの最大の特徴である「防臭袋(うんちの臭いを閉じ込める袋)」の性能や、凝固剤の質に関しては、AセットもBセットも全く同じです。
あくまで「使い勝手」が進化したのがBセット、と覚えておけばOKです。
BOS非常用トイレ「Aセット(従来品)」の特徴
では、それぞれのセットについて詳しく見ていきましょう。
まずは基本となるAセットから。
Aセットを選ぶメリット(必要十分な機能とコスパ)
Aセットの魅力は、シンプルさと価格です。
Bセットに比べると数百円ほど安く購入できるケースが多いです。「使うかどうか分からないものだし、性能が同じなら安い方でいい」という考え方も賢い選択です。
気になった点(黒い袋だと見えにくい?)
やはり気になるのは、便器カバーを「黒い袋」で代用する点。
夜中の災害時、懐中電灯の明かりだけでトイレを設置しようとすると、真っ黒で見分けがつかず、「あれ、排泄用の袋はどこだっけ?」と混乱する可能性があります。
Aセットはこんな人におすすめ
- 大人のみの世帯で、落ち着いて対応できる自信がある人
- 少しでも安く備蓄数を増やしたい人
BOS非常用トイレ「Bセット(改良版)」の特徴
次に、メーカーがユーザーの声を聞いて改良したBセットです。
個人的には、初めて備蓄するならこちらを推したい理由があります。
Bセットを選ぶメリット(青いカバーと個包装の親切設計)
Bセットは、とにかく「誰でも迷わず使える」ように作られています。
青いカバーのおかげで、便器のどこに袋があるかはっきり分かりますし、凝固剤もサッと取り出して振りかけるだけ。
例えるなら、「Aセット=自分で準備が必要な標準家具」に対し、「Bセット=説明書いらずの親切設計キット」のようなイメージ。数百円の差でこの「親切さ」が買えるなら安いと感じました。
気になった点(価格と取り扱い店舗)
デメリットは、Aセットより少し高いことくらいです。
また、ECサイトによっては「Bセットしか置いていない(Yahoo!など)」「両方ある(Amazonなど)」というバラつきがあるので、買うときに「どっちだっけ?」と型番をしっかり確認する必要があります。
Bセットはこんな人におすすめ
- 災害時、パニックにならずにスムーズに使いたい人
- お年寄りや子供もトイレを使う可能性がある家庭
- 「凝固剤をちぎる」などの細かい作業を省きたい人
【比較まとめ】項目別に勝敗を判定!
最後に、重視するポイント別におすすめを判定します!
【簡単さ】設置のスピード・分かりやすさは? 👉 圧倒的に「Bセット」の勝ち!
「青いカバー」と「正方形の袋」の組み合わせは最強です。
災害時はトイレが我慢できない状況も多いので、1秒でも早くセットできるBセットが安心です。
【視認性】停電時の見やすさは? 👉 これも「Bセット」の勝ち!
真っ暗なトイレで、黒い便器に黒い袋をセットするのは意外と大変です。
青い色が目印になるBセットの方が、心理的なストレスも少ないでしょう。
【価格】コストパフォーマンスは? 👉 僅差で「Aセット」の勝ち!
中身の防臭性能は同じなので、単純な「1回あたりの単価」で言えばAセットがお得です。
大量に備蓄する場合、この差額が効いてくるかもしれません。
まとめ:あなたに合うのはこっち!
BOS非常用トイレのAセットとBセット、違いは分かりましたでしょうか?
最後に、私なりの選び方をまとめておきますね。
- 「とにかくコスト重視!性能が同じなら安い方でOK」
という方は、Aセットを選んでも防臭性能はバッチリです。 - 「いざという時に焦りたくない。数百円で使いやすさを買いたい」
という方は、改良版のBセットを選んでおけば間違いありません。
個人的には、災害時はただでさえ不安なので、少しでもストレスを減らせるBセットをおすすめします。
備えあれば憂いなし。ぜひあなたの家に合った方を選んでみてくださいね!


